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「麝香(じゃこう)か何かのように重苦しい匂」

Page Type Example
Example ID a0028
Author 芥川龍之介
Piece 「魔術」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 234

Text

確かにそれは今の今まで、テエブル掛の中にあった花模様の一つに違いありません。が、ミスラ君がその花を私の鼻の先へ持って来ると、ちょうど麝香(じゃこう)か何かのように重苦しい匂さえするのです。

Context Focus Standard Context
麝香(じゃこう) 花模様の一つ か何かのように重苦しい匂さえする

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 麝香 = 模様 在り方=香料

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 ちょうど ちょうど(ちょうど)
2 A か[何かのように] B か-推定
3 A [か]何[かのように] B 何(なに・なん)
4 A [か何]か[のように] B か-不確かなこと
5 A [か何か]の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
6 A [か何かの]ように B 様-例示-連用形

Pragmatics

Category Effect
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) 視覚的には花の模様であるにもかかわらず、そこに極めて強い聴覚的刺激も感じられたという知覚経験を表現する。