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「予が妹を色鬼の手より救助すべし」

Page Type Example
Example ID a0013
Author 芥川龍之介
Piece 「開化の殺人」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 219

Text

誰(たれ)か善くその妻と妹とを強人(ごうじん)の為に凌辱せられ、しかもなお天を仰いで神の御名を称ふべきものあらむ。予は今後断じて神に依らず、予自身の手をもって、予が妹明子をこの色鬼の手より救助すべし。

Context Focus Standard Context
色鬼 (悪い男) の手より救助すべし

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 男=鬼

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 妹に手をかけた男の非道さを強調している。
露骨語法・毒舌法 (dysphemism) 彼が己の欲望のみを追求し、明子の気持ちなどは全く考慮せずに、暴力的にことに及んだという印象を与えるように、ことさら負の評価的価値をもつ言葉を用いている。